本当なら気持ちの良い季節のはずなのに毎年花粉が飛ぶ季節になると
憂鬱になってしまうという人がいると思います。
そう花粉症の人です。
そんな風にただでさえ辛い花粉症ですが、
実は花粉症の辛い所はまだありました。
例えば、ブタクサアレルギーの人はバナナでもアレルギーになりやすいのです。
ブタクサアレルギー(花粉症)とは
ブタクサアレルギーは
スギ花粉と並ぶ花粉アレルギー、つまり花粉症の種類の1つです。
春先や夏場に症状が現れるスギ花粉と違い、
ブタクサの花粉は秋口に飛び交い始めます。
その為、ブタクサにアレルギーがある花粉症の人は
秋口に症状が出始めるのです。
ブタクサのやっかいな所は、杉などの場合は
その発生源が民家近くには少なく、風がなければそう遠くまで飛ばない為、
結果として症状が出ない日も意外と少なくないのですが、
ブタクサはちょっとした隙間、土のある場所ならどこにでも生える事が出来る上に
あまり目立たない草なので見逃してしまいがちという事です。
なにしろグーグル上でブタクサで画像検索をすると、
その半分以上が全く関係のないセイタカアワダチソウになってしまうというぐらい
勘違いの多い植物なのです。
このツイートの人も長く誤解していたようです。
≪フリートークネタにいかが?≫今日はアレルギーの日だそうですよ。写真は私の天敵「ブタクサ」と「セイタカアワダチソウ」です。同じ植物と思っていたんですが、違うんですね。そのことを今日知りましたww#英会話 pic.twitter.com/aPD8g60uGc
— 英会話勉強 (@A895ye39sGracie) July 3, 2015
ちなみに黄色い方はセイタカアワダチソウです。
ブタクサアレルギーの人はバナナアレルギーになる?
実はブタクサアレルギーの人は果物の瓜科のメロンやスイカ、
そしてバナナのアレルギーになりやすい事がわかっています。
なぜそうなるのかと言うと、
どうやらタンパク質の構造が似ているからという事のようです。
つまり身体の免疫が勘違いをしてしまうのです。
専門的な言葉で言うと交差抗原性と言うそうです。
元々の花粉に対するアレルギーも勘違いから起こっているのですから、
そこから更に勘違いをするとか大変迷惑な話ですが、
要するに人間の免疫系はやたらと心配性なのだと思えば理解出来なくもないですね。
元々の花粉症がそうであるようにこちらも蓄積して発現するタイプなので、
勘違いの起こりやすい花粉症の時期には
これらの瓜科の果物やバナナを避けるようにした方が良いでしょう。
実際にこういう人もいます。
ダイエットを決意して、お腹が空いたらバナナをひたすら食べてたんだけど最近調子悪くて花粉症も悪化して、何かがおかしいと調べてみたらバナナアレルギーでした。ブタクサとか稲科のアレルギー持ちはバナナもらしい。どうりでずっと頭痛や熱っぽさが消えない訳や。
— あぶぽこ@diet中 (@abupoko) May 11, 2015
特にバナナはとりあえずの栄養補給や
ダイエットに利用する人の多い食べ物なの気をつけてください。
果物アレルギーの症状
バナナなどの果物アレルギーはその症状が目に見える形で現れない事が多く
はっきりそうと気付かないまま何かがおかしいと思っている人が多かったりするようです。
果物アレルギーで一番発生しやすいのが口腔アレルギーとされています。
唇や口の中、喉などがイガイガしたり、ヒリヒリした痛みを感じたりするのです。
胃酸でタンパク質が分解してしまえばもう反応しないので、
全身に発症しないのがこの、他の要因から発現した2次的アレルギーである、
クラス2食物アレルギーの特徴です。
花粉症と関係なく、果物のアレルゲンに反応して発症したアレルギーの場合は
全身で発症する事もあるようなので、経緯の違いで発症の仕方が違うのでしょう。
このツイートの人は、この果物のアレルゲンで果物アレルギーになった、
クラス1食物アレルギーなのかもしれません。
最近バナナを食べた後に胃が痛くなるんで調べてみたら、
バナナを食べて胃痛ってバナナアレルギーの可能性があると…。
以前はバナナ食べても何ともなかったような気がするし、私の花粉症はブタクサ科じゃなくてイネ科の一部なんだけどなあ。— Catherine620 (@Catherine620) August 9, 2015
果物が食べられなくなるという事
果物のタンパク質をアレルゲンとして反応して
アレルギーを発症してしまう事があるとの事ですが、
これは果物が好きな人には辛いアレルギーですね。
スイーツの多くは果物を使っていますし、
飲み物もまた、果物を使った物が多く、そういう物が大好きな人は多いと思います。
今はまだ大丈夫な人も
蓄積して発症する場合があるとの事で、油断がなりません。
また、更に果物アレルギーから別の交差抗原性のある物質が存在します。
それがラテックスアレルギーです。
ラテックス、つまり天然ゴムは植物性なのでタンパク質の構造が似ているのか、
果物との交差抗原性があり、
元々ラテックスアレルギーの人は果物アレルギーになりやすく、
果物にアレルギーのある人はラテックスアレルギーになりやすいのです。
炊事などで使う天然ゴム手袋は
ラテックスが使われている場合がほとんどなので、これが発症してしまうと、
手荒れを防ごうと手袋をして却って手が炎症を起こしてしまうという事になってしまいます。
なんだか女性を狙い撃ちにしたような連携具合ですが、
これが繋がってしまうと本当に辛いですね。
ブタクサアレルギーの人は発症と重なる時期にはバナナを食べない、
ゴム手袋をしないという心がけで、
なるべく長く普通に食べたり水仕事をしたり出来るようにしたいですね。