汗染み、メイク崩れ、ニオイ……と、汗っかきさんの悩みは尽きることがありません。
この汗を、生理現象だと諦めるしかないのでしょうか?
もし、汗を止める方法があるなら一度は試してみたいものですよね。

今回は、巷で噂の発汗抑える方法や、ニオイを抑えるための食事に付いてお話しします。

汗を止める飲み薬、プロバンサインとは

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エチケット意識が高まっている現在では、
汗を抑える研究もかなり進歩していて、
市販の制汗剤だけではなく、汗を抑える医薬品なども登場しています。

まずは、神経系の飲み薬である「プロバンサイン」。
これは「抗コリン薬」というものに分類され、
汗をかかせる神経伝達物質、アセチルコリンの働きを抑制する薬です。

効果は、服用してから1時間半後くらいから、3~4時間ほど持続します。
ただ、効き目が強い分副作用もかなりのものらしく、常用することはすすめられていません。
ここぞの時に飲むのが正しい使い方のようですね。

このプロバンサインは国内では処方箋が無いと入手できないため、
病院で多汗症の診断を受けて処方してもらうのが基本ですが、
個人輸入で海外から取り寄せるという方法もあります。


このように「よく効く」という声がとても多いのですが、
その反面、やはり副作用が大きいという意見もありますね。

汗を抑える漢方薬にはどんなものがある?

「強そうな薬よりも、漢方薬で緩やかに体質改善したい」
という人は、どんな薬を飲めば良いのでしょうか。

東洋医学の考えでは、精神的要因、肥満、ホルモンバランスの乱れ、食生活など、
原因別に処方される漢方薬が変わってきます。

まず、精神的な要因の場合は、
緊張により交感神経が優位になり過ぎ、汗をかくと考えられるため、
緊張をほぐし、気持ちを落ち着かせる作用のある柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)
柴胡桂枝乾姜湯(サイコケイシカンキョウトウ)などが処方されます。
肥満が原因の場合は、水分や身体の熱が過多の状態により汗をかくと考えられ、
水分代謝を促進し、肥満を改善するものが処方されます。
例えば、防己黄耆湯(ボウイオウギトウ)防風通聖散(ボウフウツウショウサン)など。
更年期障害などにより汗をかく人の場合は、
ホルモンバランスの乱れを整える加味逍遥散(カミショウヨウサン)などが処方されます。
食生活により汗をかいていると考えられるのなら、
食事の改善とともに、胃腸の熱を冷ます黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)
茵陳蒿湯(インチンコウトウ)が用いられます。

どの漢方薬にせよ、飲み始めてから効果が出るまで時間がかかりますが、
原因に合ったものを飲んでいれば、緩やかながら発汗の改善が期待できます。

汗臭さを食事から抑える!

東洋医学では、食事にも多汗の原因があると考えられるとご説明しましたね。
食事から汗を抑えるためには、何を食べれば良いのかを考えてみましょう。

カレーやエスニック料理を食べると、汗をどっとかきますよね。
これは、トウガラシや生姜、胡椒などのスパイスの作用です。
汗をあまりかきたくない日は、スパイシーな料理を控えるようにしましょう。

また、汗の量よりもニオイを抑えたい……という人は、どんなものを食べれば良いでしょうか。

まず、にんにくやネギ類などのニオイが強い食材をたくさん食べると、
ニオイはそのまま汗にも出てしまいます。
そして、脂っこいもの、砂糖が多いもの、
そしてお酒をたくさん摂取すると体液が酸性に傾き、ベトベトした臭い汗が出やすくなります。

以上の食材をたくさん食べないようにすれば、
汗の量もニオイも、かなり抑えられるはずです。
これらを含まないものとなると、あっさりとして野菜が主体の和食などが良さそうです。

まとめ

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汗を抑える方法について、お薬という視点からご説明しました。

ここでは汗が悪者だという前提でお話ししていますが、
発汗は生理現象の一つですから、完全に止めてはいけないものなのです。

暑い時の発汗は、体温の上昇を抑えるために起こる現象のため、
これを止めてしまうと体温がどんどん上がって、健康に支障を来してしまうからです。

ここでご紹介したようなお薬で汗を止めるのも悪いことではありませんが、
汗を嫌いすぎて薬を常用するようになったり、
汗を少しでも減らすために水分補給を控えたりすることは、とても危険なことです。

汗かきの人は、周囲の目を気にしがちな傾向がありますが、
周りはそれほど他人の汗を気にしてはいません。

汗をかかない配慮もエチケットの一つですが、
その対処が過剰にならないように注意して下さいね。