渋柿を美味しく食べる方法のひとつ、干し柿
この干し柿の周りの白い粉って、何だかわかりますか?

この白い粉をカビやホコリだと思って、
払い落して食べている人を見かけますが、
これは、実は有害なものではないのです。

今回は、干し柿の周りについた白い粉の正体を探ってみましょう。

干し柿の周りの白い粉はブドウ糖!

2015-10-07b

結論から言うと、干し柿の表面についた白い粉は、「ブドウ糖」です。
渋柿は、渋くてそのまま食べられないとはいえ、
ちゃんと甘みもある果物ですから、成分的にはちゃんと糖分も含まれています。

その糖分が、寒空の下干され、
乾燥していくうちに表面に出て結晶化し、白く粉を吹いたようになるのです。

試しに、干し柿の白い粉だけを指にとって舐めてみて下さい。
砂糖の甘みとは少し違うすーっとした自然な甘みがあるのがわかると思います。

つまり、干し柿の白い粉は払ってしまうのはもったいない、
大事な甘みの元なのです。

ですから、「有害物質なのでは?」なんて気にせずに、
払わずそのまま食べましょう。

むしろ、白い粉を多く吹いた干し柿は、
甘みはが強いという証拠とも言えるので、
店頭で買うときは、白い粉が多いものを選ぶと良いでしょう。

ただ、本当にカビが生えて白くなっている場合もあるので、
あまりに古かったり、保存が悪い干し柿の白い粉は、
念のためニオイなどを確認してから食べるようにして下さいね。

ブドウ糖は優れたエネルギー源

この白い粉の正体、ブドウ糖は、
実は人間にとってとても優れたエネルギー源です。
ブドウ糖は炭水化物の中でも最も小さい分子です。

私たちが普段食べているご飯やパンなどの炭水化物は、
分解されて最終的にはブドウ糖になり、体内でエネルギーとして使われます。
つまり、炭水化物の中で最も手間をかけずに
吸収できるエネルギー源ということになりますね。

脳が最もエネルギーとして使いやすいのはブドウ糖と言われ
脳への栄養補給用にブドウ糖を使った飴などが販売されています。
糖尿病などで低血糖を起こした人に与えるのも、
どんなものよりも素早く吸収できるブドウ糖です。

このように、ブドウ糖は、人間と切っても切り離せない、大事な糖類なのです。
ですから、干し柿の白い粉も大事なエネルギー源として、残さず食べると良いですね。

干し柿ができるまで

ここで、干し柿がどうやってできるのかを知っておきましょう。
単純に言うと、渋柿を干すだけなのですが、
その工程をわかりやすく動画にしたものがあります。

この動画に登場する干し柿は粉を吹いていませんが、
材料となる渋柿の糖度、干す気温、湿度、期間などが複雑に作用して、
粉を吹いたり吹かなかったりするのです。
この動画では、その条件に満たなかったのでしょう。

ご覧いただいたように、
干し柿を作るのは時間はかかりますが、難しいことではありません。

自宅に渋柿の木がある人や、
他の人から渋柿を頂いてどうしていいかわからない人はこの機会に干し柿を作ってみませんか。

日持ちしますし、甘くて美味しく、料理などにも活用できる便利な食材に変身します。

購入することも可能なので、おいしさを外したくない場合は
楽天やamazonなどでチェックしてみてくださいね(*^^*)

まとめ

いかがでしたでしょうか。
干し柿の白い粉の正体と、干し柿の作り方などをご説明しました。

今では、チョコレートやケーキなどの、
砂糖をたくさん使った甘いお菓子が溢れていますが、
砂糖が貴重だった時代の日本では、
甘い干し柿が最高のお菓子だったと言われています。

それは、自然の力でしみ出たブドウ糖の結晶や、
水分が飛んで濃厚になった柿の旨味が甘いものに飢えた人々の舌と心に
ダイレクトに響いた結果ということですね。

現代では、自宅で干し柿を作る家庭も減りましたが、
昔はどこの軒先でも干し柿が吊るしてあったそうです。

砂糖たっぷりのお菓子ももちろん美味しいですが、
天然の甘みを楽しめる干し柿の美味しさも、忘れずにいたいものですね。