百日咳は突発的な咳が長く続く苦しい病気です。
特に乳幼児が掛かると症状が見られないまま激症化して致命率が高く、
逆に成人の場合は咳が長く続く症状が見られます。

この長く続く咳に効果がある薬は西洋医学ではほとんどありませんが、
漢方薬にはいくつか効く薬があり症状で使い分けているようです。

百日咳とは

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百日咳は百日咳菌という細菌による感染症で厳密に言うと、
グラム陰性桿菌である百日咳菌とパラ百日咳菌とがあります。

この細菌がどのようにして病気を発症させているのかについては
未だ分かっていない部分があるのですが、
なんらかの毒性物質を分泌してそれに身体が反応して発症していると考えられます。

百日咳は母親からの抗体では防ぐ事が出来ない感染症なので
乳幼児も感染する危険があり、特に6ヶ月以下の乳幼児は
咳の発症のないまま窒息症状を発症して死に至る事が多く、
百日咳全体の致死率が0.2%であるのに対して6ヶ月未満児に絞った場合は0.6%と高い数値になっています。

百日咳のワクチンはDPTという
破傷風とジフテリアを含めた3種混合で接種されていて、
一時期はほとんど発症の見られない病気となっていたのですが、
1970年ごろにこのワクチンにより重い副反応による障害が度々発症した事で
接種を見合わせるようになり再び病気が増加し、
1981年に安全性の高いワクチンが使われるようになるまでの空白期間に
接種を受けていない方には高い確率で感染の危険があります。

百日咳に効果がある漢方

百日咳は最初普通の風邪の症状で始まりますが、
段々と呼吸が出来ない程の咳発作を伴うようになります。

断続的な咳に続いて笛のような音を立てて息を吸うという、
独特の咳き込み方をする病気で、回復すれば収まりますが、
成人であるほど回復期以降も何かのきっかけで
思い出したように発作が起こる状態が長く続く事があるとされています。

この咳に対応する為には漢方が効果的と言われています。

百日咳に効果があるとされる漢方薬の1つが
「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」という薬で、
これは呼吸困難になる程の咳き込み症状に効果があるとされる漢方薬です。
更に痰や鼻水を伴った咳に効果がある「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」
また、ぜんそくに効果があるとされる「麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)」も
百日咳に効果があるとされていて、症状によって薬を選ぶのが良いと言われています。

これらの漢方薬は漢方を扱っている病院で処方箋を出してくれる事もありますし、
自分で市販薬として購入する事も出来ます。


こういった症状は本当に苦しいですよね。

百日咳に効果があるとされる食べ物

西洋社会にも薬草文化があり、
その中で百日咳に良いとされたのがサフランです。

サフランはカレーの黄色い色の元であるスパイスで、
このサフランをお湯に溶かして飲むのがヨーロッパでは
昔から百日咳に効果があるとされているのだそうです。

また、にんにくを潰した物に湯冷ましの水を加えて
半日置いた物を絞ったエキスを茶さじ一杯ずつ2時間ごとに飲むという治療方法もあります。

さらに百日咳の発作が発症する状態での食事の注意点を述べると、
喉に引っかかってむせるような食べ物は
それが発作の起点になる可能性が高いので避けるようにと言われています。

具体的に言うと、乾燥したもの、辛いもの、
刺激が強いものなどが咳の原因になる為避けた方が良いとされています。


成人の百日咳は長引いて何かきっかけがあると、
また再発する場合が多々あるので
100日が経過したから大丈夫とは思わず食事などに注意してください。

漢方薬について

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漢方薬というのは昔から漢方医学者が研究して
どんな症状にどんな薬が効果があるか長年の積み重ねた研究によって培われて来た医学です。

日本も明治以前はほとんどがこの漢方医学によって病気を治していました。
ただし漢方薬は細かい症状の違いや、
個々人の年齢性別体格に対応した処方を1人1人個別に煎じるのが本来の在り方です。

市販薬で大体の効果を狙った処方の場合、
その処方の狙った範囲から外れていたら効果がない事もままあるので、
出来れば専門の薬局で症状に応じて処方してもらった方が効果は期待出来るでしょう。

一時期は時代遅れの医療として医師から利用されなくなっていた漢方ですが、
近年には西洋医学の薬にはない効能が見直されて病院の薬としても提供されるようになって来ました。

両方の医療の良い部分を取り入れてより効果的に病気を治療したいものですね。