胃腸炎になると食べ物を身体が受け付けなくなってしまいますよね。
やがて回復し始めたら食事を摂れるようにはなるのですが、
最初はやはり胃腸も弱っているので消化吸収の悪い物は身体が受け付けてくれません。
そこで最適なのがわかめスープやコーンスープと言われています。
胃腸炎とは
胃腸炎には色々な種類の物があります。
ストレスや身体の不調による物や細菌やウイルスなどによる物、
それらの原因はともかくとして、胃腸が炎症を起こす事を胃腸炎と言うのです。
私達はたまに風邪で喉に炎症を起こしたり目が充血したり、
鼻に炎症を起こして鼻水が止まらなかったりする事がありますが、
あんな事が胃腸に起こっている訳ですから食事が出来なくなるのは当然でしょう。
消化がマトモに出来ませんし、
下手をすると胃壁や腸壁に穴が開いて更に状態が悪化する可能性もあります。
怖い事ですが胃腸の粘膜が機能していないと実際に起こり得る話なのです。
ひどい場合は病院で医師の診断の元治療を行いつつ回復を待って、
食事による栄養補給を再開するというのが順当な治療法になります。
実は消化吸収というのは身体にとってかなりの負担になる仕事なので、
治療に掛り切りになっている時にはむしろ食べない方が調子が良かったりするのです。
なぜ胃腸炎にわかめスープが良いのか?
胃腸炎になった場合の栄養補給として
消化の良いスープが良いという理屈は分かりますよね。
わかめにはカルシウムやリン、鉄分、ナトリウムなど
ミネラル分が豊富に含まれていて
身体にとって必要な栄養素を摂取出来るという事ももちろんあるでしょう。
しかし、わかめは柔らかいので一見消化が良さそうですが、
実はその40%が食物繊維となっていて、消化だけを考えるとあまり良くはありません。
ただこの食物繊維はご存知の通り腸の中に留まって善玉菌を増やす働きをするので、
荒れた腸を立て直す役に立ちます。
また、わかめに豊富に含まれるカルシウムは胃酸を中和する働きがあるので
弱った胃壁に対する胃酸の負担を和らげる働きもあります。
つまり栄養があり、胃腸に優しいという理由から
わかめスープが良いとされるのでしょう。
ただし、塩分を濃くしすぎると胃腸に負担が掛かるので、
塩分は優しめに抑えて作るのが良いでしょう。
なぜ胃腸炎にコーンスープが良いのか?
なぜ回復時期に最初に食べる物としてコーンスープが良く挙げられるのでしょうか。
これは単純に消去法で考えた結果ではないかと思われます。
身体のエネルギーとして必要な栄養素の一番はなんと言っても炭水化物です。
しばらく食事を摂っていなかった、
または摂っても嘔吐や下痢でまともに吸収されていなかったという場合、
身体は炭水化物を必要としています。
液状になったコーンスープという訳です。
炭水化物と言えばお米もおもゆなどがありますし、
小麦もうどんなどがあります。お芋もスープがありますよね。
ただ、やはりこれらはコーンスープと比べるとどうしても消化吸収に劣ります。
コーンスープも粒を完全に無くした液状の物、
それも乳製品を使わないという条件を付けた物ならと考えた方が良いでしょう。
乳製品は日本人は特に消化吸収を苦手としている食物なので
胃腸炎の後は避けた方が良い物と言えます。
コーンスープ飲めるところまできた。具以外だけど。薬効いてるうちは大丈夫かな…
昨日の夜はさすがに緊急で病院かと思ったけどwww胃腸炎て一番いやだ— とき (@bun2_1ha) July 14, 2015
胃腸炎で、会社をお休み。少し吐き気が治まったので、コーンスープを手作り。市販のは、添加物とかあって刺激強そうなんですもの。豆乳で作ったから、優しいわー。てゆか、夜通し上下マーライオン状態、ツラかったー!!(T ^ T)二度とゴメンだわ!
— チビ助 (@p100up) December 18, 2013
やはりコーンスープなら食べられるという方は多いようです。
牛乳の代わりに豆乳を使うのは良いですね。
胃腸炎で食べられない時は食べなくて良い
上でも少し触れましたが、身体にとって食事を摂って消化吸収を行うのは
かなりの負担となる作業である事は間違いありません。
酵素や胃酸を分泌し、他にも色々な作業を行い、
なおかつ腸の中の善玉菌にも手伝ってもらったりしてやっと栄養として吸収出来るのです。
これが胃腸炎になってしまうとその作業現場が
いわば火事になったようなものなので当然作業など出来るはずもない訳です。
そんな時は無理して食事を摂らなくてもなんとかなるように
身体はある程度栄養を保管していますから数日食べないぐらいはしのげるようになっています。
ただし、水分だけは嘔吐や下痢などと一緒に排出されてしまう分も含めて
治療などにも多量に使用されるため必須となっていますので、
水分を摂る事だけは怠らないようにしましょう。
その際、真水だとミネラルが不足してしまうので経口補水液か、
無い場合には味噌汁の上澄みなども良いようですので。
ある程度塩分の含まれた物を補給してください。
また、冷たかったり熱すぎたりしても負担になるので出来れば常温ぐらいの物を摂取しましょう。