40℃近い高熱や関節痛がおさまり、
やっとインフルエンザが治ったと思ったら、なんだか
味覚も嗅覚もおかしい!という症状が出たことはありませんか?
これは、珍しいことではなく、実はよく見られるケースなのです。

今回は、インフルエンザの後に味覚や嗅覚が損なわれる理由と対処法について、ご説明します。

インフルエンザ後に味覚や嗅覚に異常が出る理由は2つ

2015-10-16b

インフルエンザが発症している真っ最中は、
もちろん美味しいものを味わったりする余裕はないはずです。
しかし、完治したのだからと大好きな食べ物を口にしても、
今までのように美味しく感じないことがあります。

こんな時、これからずっと美味しいものの味がわからないまま
生きるのかと、不安になる人もいるでしょう。
こんな症状は、なぜ起こるのでしょうか。

インフルエンザ後の味覚障害の理由としては、大きく分けて2つ考えられます。

まず、一つが、インフルエンザによって
発症した鼻炎をこじらせてしまい、急性副鼻腔炎に進行してしまっているということ。

そして、もう一つが、高熱によって身体の機能に異常が発生し、
味覚を始めとする感覚器が正しく働いていないということ。

このそれぞれに、症状の出方と対処法が違います。
詳しくは、次項でご説明します。

急性副鼻腔炎が起こると、嗅覚が失われてしまう

まずは、急性副鼻腔炎を起こしている場合です。

急性副鼻腔炎は、鼻炎が鼻腔の奥の空洞、
副鼻腔にまで進行して、炎症を起こす病気です。
インフルエンザ以外にも、花粉症や風邪などを原因として発症することもあります。

この急性副鼻腔炎になると、
嗅覚を感じる嗅粘膜がある鼻の奥が腫れてしまい、
正しく匂いを察知できなくなります。
そのため、まずは嗅覚障害が起こります。

では、なぜ嗅覚障害から味覚障害に発展するのかというと、
食べ物の味を感じる要素の7割は嗅覚と言われ、嗅覚が失われると、
味を構成する要素の7割を感じなくなってしまうことから、
「味がわからなくなった」という印象を受けるのです。

急性副鼻腔炎は、放置しておくと慢性副鼻腔炎、
つまり蓄膿症に発展する可能性があるため、
早めに耳鼻科で診てもらい、
副鼻腔の膿を出したり、薬を出してもらうなどの処置が必要となります。

高熱によって、体内の器官が壊れてしまう

人は、体温が42℃を超えると死んでしまいます。
それはなぜかというと、
人の身体の大部分を構成するたんぱく質が42℃を超えると
変性して、正常に機能しなくなるためです。

インフルエンザでは、42℃まで発熱しなくても、
40℃近くは体温が上昇しますよね。
そのせいで、たんぱく質で構成される身体の器官が壊れてしまうことがあります。

今回の主題である味覚を感じる器官、味蕾や嗅粘膜もその一つ。
あまりに体温が上昇しすぎると正常に機能しなくなり、
反応が鈍ったり、おかしな味を感じるようになってしまうのです。

この症状は、時間が経てば新しい細胞に生まれ変わり、
いつの間にか元に戻っていることが多いです。
しかし、どれくらいの時間で元に戻るかは個人差があり、
3〜4日という人もいれば、数週間という人もいるようです。

あまりに長引くようなら、
別の病気で味覚障害が生じている可能性もありますので、
一度病院で診てもらうようにして下さい。

鼻が詰まった時に耳鼻科で受けさせてもらえる吸入器は
市販品を使い、自宅で行うことも可能なのです。
こういったもので鼻づまりを解消できるのであれば
軽度の場合は、病院に行く必要がなさそうですね。

まとめ


Twitterでも、インフルエンザによる味覚の異常を訴える人が数多く存在します。
それだけ、起こりやすい後遺症ということですね。

楽しく生きる上で、
美味しいものを美味しく食べるというのは欠かせない行為です。

それが、インフルエンザのせいでそっくり失われるとなると、
食いしん坊な人でなくても焦ってしまいますよね。

ですが、インフルエンザによる味覚障害は、放っておけば戻るものだったり、
治療が必要なものでも、難しくない処置で治ることが多いです。

ですから、もし、一時的に味覚障害が起こっても安心して下さい。
いずれは、以前のように美味しく食べられるようになるはずです。