起立性低血圧」とは急に立ち上がったときなどに血圧が急激に低下し、
ふらつきやめまいを感じたりすることをいいます。

この起立性低血圧には私たちも日常的に口にするコーヒーが効果的といいますが、本当なのでしょうか?

今回は気になる「起立性低血圧の原因」、「コーヒーの効果」、
「コーヒーは良いのか悪いのか」、「起立性低血圧に効果的な食べ物、効果的な漢方」について紹介していきましょう。

起立性低血圧の原因とは?

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起立性低血圧の原因は次のような事が挙げられています。

自律神経の不調

血圧のコントロールをしている自律神経が、
ストレスによりうまく機能しなくなり、
血管を伸び縮みさせる反応が弱まったりすると、起立性低血圧を引き起こすといわれています。

成長期で自律神経が乱れやすい思春期のお子さんにも多く見られるようです。

血液量が少ない

大量の嘔吐や下痢、発汗、尿が多かったりなど、
たくさんの水分を排出してしまった場合や、
多量の出血の場合、血液量が減って、起立性低血圧を引き起こす事があります。

また、高血圧の治療に使われている薬「利尿薬」も、
体液を取り除いて血液量が減るため、起立性低血圧を起こしやすくなると言われています。

他の疾患が原因となっている

他の病気により、起立性低血圧を引き起こしてしまう場合もあります。
その場合は、原因となっている病気を治療すれば、
起立性低血圧も改善されていくといいます。

起立性低血圧を引き起こす疾患や症状にはこのようなものがあります。

  • 血性心不全
  • 心筋梗塞
  • 大動脈弁膜狭窄症
  • 心膜炎
  • アジソン病
  • シモンズ病
  • 甲状腺機能低下症
  • 糖尿病
  • アミロイドーシス
  • シャイ・ドレーガー症候群
  • パーキンソン病
  • 脊髄損傷
  • 貧血
  • 過敏性大腸炎
  • 適応障害
  • 不安障害
  • 身体化障害
  • うつ
  • 睡眠障害

平衡感覚の異常

身体のバランスを保つ役割を担っている三半規管という部分が耳にあります。

この三半規管の内部に炎症が起こっていたりすると、
平衡感覚が乱れて起立性低血圧の症状が出るようです。

血管の拡張

体が暑さを感じる時
(気温が高い時、体温が上がっているとき、発熱時、運動をした時)、
腸への血流を増加させるような脂っぽい食べ物の摂取、
疲れている時にも、血管が拡張しやすくなるので起立性低血圧が起こりやすいと言われています。

また、高血圧の治療に使われる降圧剤や、
血管を拡張させる効果のある薬によっても起立性低血圧を引き起こすことがあります。

加齢

高齢の方は、脱水症状を起こしやすく、
血液量が減りやすくなってしまいます。
とくに病気にかかっている時には気を付けないといけません。

また、体を動かす機会が減り、
脚の筋肉を使わなくなると血液が溜まりやすくなり、
血圧が下がってしまって起立性低血圧が起きやすくなります。

症状が重いと学校や職場に行くのもつらいほどになってしまうそうです。

起立性低血圧にコーヒーは効果的?

コーヒーには血圧を上げる効果があると言われていますが、
コーヒーは血圧を下げる効果もあるという説もあります。
どちらが正しいのでしょうか?

今のところ、血圧を上げるという説が有力のようです。
なので、起立性低血圧にはコーヒーが効果的と言えます。
コーヒーがいいからといって飲みすぎはよくありません。
多くてもブラックコーヒーなら1日5~6杯までにしておきましょう。

起立性低血圧に効果的な食べ物や漢方

食べ物

まずは1日3食をきちんと摂ることが重要です。
それをふまえて、こちらの栄養素を摂るように心がけてみましょう。

タンパク質

たんぱく質を多く含む食品は、
低血圧の症状を緩和する効果があると言われているので、積極的に摂るといいでしょう。

代表的な食べ物では肉類や魚介類、
卵や乳製品、大豆製品などが挙げられます。
特にチェダーチーズには血圧をコントロールする物質が含まれているのでオススメです。

ビタミン、ミネラル

現代人に不足しがちなビタミン、
ミネラルを補うため、海藻類や野菜も多く摂りましょう。
昆布やわかめ、海苔、ビタミンの多い緑黄色野菜もおすすめです。

ナッツ類

エネルギーやビタミン、ミネラルがたっぷりのナッツ類。
アーモンド、落花生、クルミ、カボチャの種などがおすすめです。

こちらは、おやつをナッツに変えるだけで
摂取できるので手軽ですね。

カフェイン

お茶や紅茶、コーヒーなどに含まれるカフェインは、
血圧を上げてくれる効果があるので、
適度な量(1日5~6杯まで)を摂るといいでしょう。
飲みすぎには注意です。

塩分

高血圧の人が塩分を控えめにしますが、
反対に低血圧の人は塩分をきちんと摂るのがいいとされています。
もちろん摂りすぎは良くないので、1日に10gを目安に摂取しましょう。

漢方

  • 苓桂朮甘湯(リョウケイジュツカントウ)
  • 五苓散(ゴレイサン)
  • 真武湯(シンブトウ)
  • 補中益気湯(ホチュウエッキトウ)
  • 人参湯(ニンジントウ)
  • 当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
  • 半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)

漢方は種類もたくさんあるので、
まずは病院で診察を受けて自分の症状に合った漢方を処方してもらいましょう。


まとめ

Castelldefels

急に立ち上がった時にふらっとする起立性低血圧。
みなさんもこのような経験をしたことが1度はあるのではないでしょうか?

ただ疲れている時や、一時的な貧血の場合もありますが、
もし気になるようでしたら1度病院で調べてみましょう。

もし起立性低血圧と診断されたら、
栄養のある食事や適度なカフェイン、
漢方で少しでも楽になれるように改善していきましょう。