良い腸内細菌を増やして、腸内フローラを整える事が
様々な病気の予防になると言われていますが、
良いのはヨーグルトだけじゃありません。
ぬか漬けを食べる事でも腸内細菌のバランスを整える事ができるんですよ。
知ってましたか?
ぬか漬けの効能などをご紹介していきますので、
毎日の食事に役立ててくださいね。
ぬか漬けって?
ぬか漬って作った事ありますか?
昔はどんな家でもぬか床があって、ぬか漬けを食べていました。
ぬか漬けって、江戸時代から食べられているようですよ。
今でも和食にはかかせない、お漬物ですよね。
お漬物でも、塩やお酢、塩麹など漬ける方法で、味や風味が変わってきます。
ぬか漬けを漬けるぬか床は、一旦沸騰させてしばらく置き、冷ました食塩水を使います。
ぬかがお味噌くらいの硬さになるように、食塩水を入れ良く混ぜ合わせます。
食塩水の濃度は15%位。ここに昆布や唐辛子、野菜のくずを入れ、
3日に1回程野菜くずを取り変え、1週間から10日、よく混ぜればできます。
できあがったら野菜だけじゃなく、肉や魚、茹で卵などを漬けても美味しくなります。
でも塩や酢などで漬けたお漬物と違って、ぬか漬けは手入れが必要です。
だってぬか漬けには植物性乳酸菌がいるから、生きているんです!
この植物性乳酸菌は腸まで生きて届くんだそうです。
ヨーグルトと同じプロバイオティクスなんですね。
腸内細菌って?
腸内細菌は、腸の中にいる細菌です。
この腸内細菌のバランスが、健康に結びついていると言われています。
腸っていうと大腸を思うかもしれませんが、小腸もあります。
長さにすれば小腸の方が大腸よりも数倍長いのですが、
癌やポリープなどができやすいのは大腸なんです。
なぜかというと、大腸には100兆種類、1kgもの腸内細菌があり、
バランスが悪いと細菌が腐敗し、有害物質を作ってしまったりするからなんです。
大腸に住みついた腸内細菌は、腸内フローラと呼ばれています。
いろんな種類の細菌がお花畑のように広がっているからです。
この腸内フローラの割合は、
善玉菌2割、悪玉菌1割、日和見菌7割が良いとされています。
日和見菌は善玉菌にも悪玉菌にもなる菌で、腸内細菌のバランスが悪くなり、
悪玉菌が増えると、悪玉菌と手を組んで悪さをしてしまいまいます。
そうならないよう、善玉菌を増やして
常に良い腸内細菌のバランスを保たないといけないんですよ。
ぬか漬けが腸内細菌を良くするの?
ぬか漬けは植物性乳酸菌で、
生きて腸にまで届くプロバイオティクスだと先ほど書きましたが、
これが善玉菌を増やす事になるんです。
ぬか床に漬ける事で、野菜の乳酸菌が繁殖するんです。
乳酸菌には動物性と植物性があり、ヨーグルトは動物性になります。
動物性の乳酸菌は、温かく環境が良い所で育つんですが、
植物性の乳酸菌は、寒いとか劣悪な環境で生きているんだそうです。
だから腸に届くまでの試練に耐える事ができるんですね。
その乳酸菌がぬか床には、なんと10億も含まれているんですよ。
ぬかにはビタミンB群 、ビタミンE、
ミネラルやカルシウムなどが含まれ栄養価が高いものです。
ここに野菜を漬けこむと、生野菜で食べるよりビタミンB1が何倍にも増えるんですよ!
そしてぬか床にはないビタミンCは野菜から摂る事ができます。
野菜に含まれる食物繊維もまた腸内細菌のバランスを整えてくれるものです。
だから、植物性乳酸菌と食物繊維を一度に摂る事ができるぬか漬けは、
腸内細菌のバランスを良くしてくれるものだと言えるんですね。
腸のためにぬか漬けを食べよう
どうでしたか?
ぬか漬けで、腸内細菌のバランスが整えられる事がわかってもらえましたか?
お店で和食を食べると、必ずと言っていいほどお漬物ってつきますよね。
でもぬか漬けなら、単なる箸休めとしての扱いは勿体ないくらいなんです。
ちょっと手間がかかってしまうかもしれませんが、
美味しいぬか漬けを家で作ってみませんか?
ぬか床は酸素がないと腐ってしまうから、
毎日よく混ぜないといけないと言われていましたが、
実は乳酸菌は酸素が苦手なので、あまりかき混ぜない方が乳酸菌がよく増殖し、
ぬか漬けが美味しくなるという事がわかりました。
ただ、放りっぱなしは乳酸菌以外の菌が増え、
悪臭がしたりするようなので、注意しましょう。
腸内細菌のバランスを整えるぬか漬けは、
常備菜として毎日食卓に乗せる事ができるものですので、
是非ご飯のお供として食べてくださいね。