昔から機械油や下剤として用いられてきた、ひまし油。
トウゴマという植物の種子からとれる植物油です。
このひまし油が、最近美容や健康に良いと注目されていることを知っていますか?
中には、オーガニック原料で作られた、
人の身体に使用することに特化したひまし油も見られます。
今回は、このオーガニックひまし油の活用法について、ご説明します。
ひまし油とは?
ひまし油は、ヒマ、別名とうごまという植物の種子から絞られた油脂で、
未精製のものは人体に有害な成分も含んでいるため、
医療用や美容用に使われることはありません。
しかし、有効成分が失われたり、変質してしまわないように
低温で時間をかけて圧搾し、精製したひまし油は、食用にはできないものの、
保湿や身体の浄化など、身体のために有効な成分を含む、万能な油となるのです。
日本では、ここしばらく下剤として使われるくらいの認識しかありませんでしたが
古来ではクレオパトラが美容のために使っていたという言い伝えがあったり、
アメリカのエドガー・ケイシーという人物が、様々な治療に使用したという記録があります。
世界では古くから、ひまし油の効果を活用していたのですね。
オーガニックひまし油の良いところ
オーガニックと冠するだけあって、有機栽培で育てられた
ヒマの種子を使用しているのが、オーガニックひまし油です。
かつ安心して人の身体に使えるよう、厳選した原料選びだけではなく、
製法にまでこだわっているものが大半です。
ヒマの種子を、時間をかけて低温で圧搾・精製することにより、
余分なものや有害なものを取り除きながら、
良い成分は丸ごと残すという、安心・安全の製法で作られたひまし油なら、
心置きなく使用できますね。
ひまし油と銘打って売られているものの中には、
下剤専用に香料などで飲みやすく香り付けしたものもありますが、
こちらは下剤以外の用途に不向きなので、
購入するときは、適した使用法をよく確認してからにしましょう。
ひまし油湿布の方法
オーガニックひまし油の使い方として、一番有名なものがひまし油湿布です。
エドガー・ケイシーが活用した健康法で、
お腹にひまし油を塗って、肝臓の解毒をはかるというものです。
詳しい方法としては、お腹にひまし油をしみ込ませた布(本式ではフランネルを使いますが、なければタオルなど)を、
お腹の中央より右寄り、肝臓があるあたりに乗せ、
上をラップなど、油が浸透しない素材のもので覆い、
その上から、温熱ヒーターや温水を入れたペットボトルなどで温めます。
この状態で、油汚れ防止の布を敷いた上に横になり、
リラックスした状態で、1時間から1時間半、ゆっくりと休みます。
その間に、お腹の皮膚を通して、ひまし油が肝臓へと浸透していくのです。
湿布が終わったら、タオルと重曹を溶いた水でお腹の油をふき取って完了です。
より、排泄効果を高めたい場合は、
オリーブオイルを小さじ2~3杯飲むと、お通じもスムーズになります。
この方法は、肝臓の解毒が目的ですが、その効果の高さから、
翌日下痢などを引き起こす場合があります。
これは体内の余分なものが出ている証拠ですので、心配ありません。
ひまし油活用法あれこれ
他にも、ひまし油には色々な効果があります。
例えば、その高い保湿効果を利用した、スキンケア。
入浴時、洗顔後にひまし油を顔に塗って、蒸しタオルで温めると、
もちもちぷるぷるのお肌を手に入れることができます。
また、重曹とひまし油を混ぜたものが、
イボやウオノメの除去に効果があることも、ひまし油愛好家の中では、よく知られています。
この混ぜたものを毎日患部に塗り、
ばんそうこうなどで保護し続けると、数日でイボやウオノメがぽろりと根元からとれるのです。
また、現代病でもあるドライアイも、ひまし油にお任せください。
目の乾燥が気になる時ひまし油を点眼すると、
すっと潤うほか、何日か続ければドライアイが起きにくくなるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。オーガニックひまし油の効果と、
それを利用した活用法について、いくつかご説明しました。
オーガニックひまし油は、保存料など使っていないので、
酸化を防ぐために開封したら半年以内には使い切るようにしたいものです。
ですが、ひまし油湿布には一度に結構な量を使いますし、
それ以外にも健康、美容共に利用できることが本当に幅広くあるので、
あれこれと使っているうちに、大きな瓶でもあっという間に無くなってしまう可能性の方が高いです。
身体の内側からすっきりさせたい方や、ワンランク上のお手入れをしたい方。
色々と便利に活用できるオーガニックひまし油を使って、
美容や健康のケアをしてみてはいかがでしょうか。