12月になると、今年のおせちはどこで買おうかとか、
今年こそ手作りしようかとか、色々と思い巡らせることでしょう。

ところで、黒豆や数の子、
ごまめや昆布巻きなどは、どこのおせちにも入っていますよね。
これらの具材には、意味があることをご存知でしょうか。

今回はおせちの具材が持つ意味についてお教えします。

そもそも、「おせち」の意味は?

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まず、おせちそのものにも、
おめでたい意味が込められているということを知っておきましょう。

まず、「おせち」という名前は、
「お節供(おせちく)」が短くなったもので、
一年の始めという節句の時に供えられる食べ物、という意味を持ちます。

そして、おせちと言えば、必ず重箱に入っていますよね。
これにも意味があり、重ねることで「めでたさが重なるように」
という願いを込め、重箱に入れるようになったそうです。

このように、おせちの重箱は、
収納しやすさや見栄えの良さ以外の観点から用いられているのです。

「洗いにくいし、冷蔵庫に入らないからタッパーとお皿でいいか〜」
なんて言ってはいけないものだったのですね。

ただ、毎年お店で買っていると、
重箱が何組も溜まってしまうのが玉に瑕です。

一つ、重箱を用意しておいて自宅で作ってみてはいかがですか?
昔は母やおばあちゃんが作ってくれていたお節。。
私たちが母の味と覚えているのと同じように
いつか子供達も母の味…と思い出してくれたら嬉しいですよね。

一の重の具材の意味は?

まず、一の重に入るものの意味からご説明します。
一段目である一の重は、祝い肴が入るのが基本です。

その中でも定番は、黒豆、数の子、ごまめです。

まず、黒豆は「真面目に、マメ(健康的という意味)に暮らせますように」
という願いが、
数の子には「子だくさんに、子孫繁栄しますように」
という願いが込められています。

そして、ごまめは別名「田作り」とも呼ばれていて、稲の豊作祈願の意味があります。

また、関西ではたたきごぼうを入れることもあり、
これには「細く長く幸せに」という意味が込められています。
たたきごぼう以外にも、
牛肉や穴子でごぼうを巻いた「八幡巻き」が入ることも。

二の重の具材の意味は?

二の重には、いわゆる「口取り」、甘いものたちが入ります。

まず、甘党ならみんな大好きな栗きんとん、
これはその黄金色から、財宝を表しています。
そこに込められる願いと言えば、やはり金運と勝負運です。

また、ふわふわの伊達巻きには特におめでたい意味は無いようですが、
長崎のカステラが由来の卵料理ということで、
「伊達(おしゃれ)な巻物」から「伊達巻き」と
呼ばれるようになったと言われています。

そして昆布巻き。
これは、海の幸や祝い肴と勘違いされがちですが、
実際は、二の重の口取りに分類されます。

昆布は「よろこぶ」に繋げて考えられることが多いため、
祝いの料理に大活躍の食材です。

それを幾重にも巻いた昆布巻きは、
喜びが重なるようにという願いが込められています。

三の重、与の重の具材の意味は?

三の重には海の幸が、与の重(四の字は避けられ、
与えるの字を「よ」と読みます)には山の幸が入ります。

まず、海の幸の代表は、尾頭付きの鯛ですよね。
これは、言うまでもなく「めでたい」という意味です。

そして、エビですね。
これは、その真っ赤な色が魔除けになるということと、
腰が曲がるまで長生きできるようにという願いが込められています。

また、山の幸ですが、
おせちでは野菜の煮しめやうま煮が入ることが多いようです。

里芋は子宝に恵まれるように、
レンコンは穴が開いているため見通しが良くなるように。
こんにゃくは武家社会の名残により、手綱の形に細工されます。

このように、料理の中の
材料一つ一つにも意味が込められているのを見ると、
日本でのおせちの位置付けは、本当に重要なものだったということがわかりますね。

まとめ

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いかがでしたか。
おせちの具材の意味について、
定番のものをピックアップしてご説明しました。

改めて考えると、おせちはただ美味しいだけではなく、
家族みんなの健康や活躍を願って食べるものだということがわかりますね。

おせちは地域色が出やすいものでもあるので、
何段目に何を入れるかとか、
どんな材料を使うかなどは、全国共通ではない部分もあります。

ですが、お正月の料理は、
自分が生まれ育った家庭のものが一番親しみがあって美味しいもの。
あなたのご家庭で何気なく毎年食べているおせちにも、
実は特別な意味が込められているかもしれません。

来年のお正月は、おせちの意味を一つずつ考えながら食べると、
ご利益があるのではないでしょうか。