嘔吐下痢症はその名の通り嘔吐と下痢を繰り返す症状が続き、
特に身体の小さい子供は脱水症状に陥りやすい病気です。

水分補給と言えばスポーツ飲料として認識されている
アクエリアスやポカリスエットを思い浮かべますが、
利用するならどちらかと言えばポカリスエットの方が良いでしょう。

嘔吐下痢症の際の脱水症状の特徴

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嘔吐下痢症の場合の脱水症状とスポーツ時の水分補給に必要な水分の成分は実は全く違います。

スポーツ時に失われるのは主に水分で塩分も共に失われますが
それは日常における物と大差ありません。

そのため、スポーツ時の水分補給には水分が多めで
塩分カリウムは少なめという配合が最適の成分となり、
後は吸収率と飲みやすさの為に糖分と香料を足し、
スポーツに必要な栄養成分を加えて作られているのが
ポカリスエットやアクエリアスなどのスポーツ飲料水となっています。

しかし、過度の運動時や嘔吐下痢症の際の脱水症状の場合は
塩分カリウムを大量に失い、特に嘔吐下痢症は胃液や腸液に含まれる塩分や
カリウムや重炭酸イオンなども大量に失う事となります。

その為軽い運動や日常的な乾きを水分欠乏性脱水、
過度の運動や嘔吐下痢症などの場合の脱水症状をNa欠乏性脱水と呼び、区別されているのです。

アクエリアスやポカリスエットの特徴

日常の中の乾きである水分欠乏性脱水状態になると、血漿浸透圧が上昇します。
強い喉の乾きを感じたり尿の量が減少しだしたりした状態は
この水分欠乏性脱水が進行している状態と思って良いでしょう。

この場合の対処法として
塩分やカリウム濃度の薄い低浸透圧の飲料水が最適となります。
この状態の時の補水飲料として作られたのがポカリスエットでありアクエリアスです。

ところが嘔吐下痢症の場合は
逆に塩分やカリウムなどの濃度を血中濃度に近付ける必要があります。

頭痛や吐き気、立ちくらみがするような乾きの状態は
こちらのNa欠乏性脱水であり、言うまでもない事ですが嘔吐下痢症の水分欠乏性はこのNa欠乏性脱水です。

Na欠乏性脱水に必要な塩分やカリウムなどの濃度は100ml中に900mgと言われていて、
これに照らし合わせた場合、
公式サイトによるとアクエリアスが48mg、ポカリスエットは69mgとなっていて、
どちらも全く足りません。

とは言え、この2つで比べた場合ポカリスエットの方がより良いなのは明らかですね。

嘔吐下痢症の脱水症状に良い飲み物は?

嘔吐下痢症の際の脱水症状がNa欠乏性脱水であるという事は
血中塩分やカリウム濃度に近付けた飲料が良いという事は分かりますが、
あまりしょっぱくても飲みにくいので子供は飲んでくれないかもしれません。

この血中濃度とほぼ同じとされるのが生理食塩水です。
そしてNa欠乏性脱水の水分補給に飲みやすさを考えて作られた飲料がOS-1やアクアソリタなどになります。

OS-1の塩分やカリウムなどの100ml中の濃度は193mg、アクアソリタは158mgです。
900mgには及びませんがスポーツ飲料であるアクエリアスやポカリスエットに比べるとかなり高いのが分かると思います。

また、家庭で簡単に作れる経口補水液の場合は
水1Lに食塩を3gと砂糖を40gの割合で作ります。
この場合100ml中の塩分濃度は300mgですからより理想に近い形と言えます。

経口補水液を作る際に砂糖を加えるのは塩分の吸収率を糖分が上げる事が分かっているからです。

嘔吐下痢症の際の理想の水分補給はお味噌汁?

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実は味噌汁は血中の塩分濃度とほぼ同じと言われています。
もちろん地方や家庭によって濃度が違うと思いますが、大体の飲料水よりはずっと
近いのは間違いありません。
昔から下痢や嘔吐で寝込んでる際には味噌汁の上澄みなどを飲ませると言う民間療法
がありましたが、実は理に適っていた訳です。
嘔吐下痢症の時には無理に何か固形物を摂る必要はありません。
胃や腸の消化吸収能力が低下していて栄養補給はあまり期待出来ませんし、逆に嘔吐
などを引き起こして更に衰弱を招いてしまう恐れもあるからです。
ただし水分と塩分カリウムなどの補給だけは必須だという事を覚えておきましょう。


このように試行錯誤する事は大切ですね。
また、うどんのつゆは味噌汁のように塩分濃度が高いので良い水分補給と言えます。
普通のスープも良いですし、
ジュースでも飲まないよりは良いでしょう。
なんなら経口補水液をゼリー状にしても良いかもしれません。
ぜひその相手に合った水分補給方法を考えてあげてください。