暑い夏の日差しをたっぷり受けて育った夏みかん、
みずみずしくて美味しいですね。
そんな夏みかんに含まれるペクチンには驚くべき効果があり、
何と私たち現代人がかかりやすい病気を防ぐ役割があるらしいのです。
しかしそんなペクチンはそのまま果実を食べるだけでは
摂りにくいのです。
今回は夏みかんを丸ごと使用できる方法をご紹介します。
効率よくペクチンを摂取しましょう!
ペクチンについて知ろう!
ペクチンはみかんなどの柑橘類やりんごなどに含まれる食物繊維の一種です。
ペクチンは、細胞と細胞の間をつなぐもので、果実の果皮などに多く含まれます。
夏みかんだと、種や白い筋、袋の部分に多く含まれます。
このペクチンは冷水には溶けませんが、70 度以上になると溶け、
十分な酸味と甘味を一緒に加えることでゲル状になります。
この性質を利用してジャム作りに用いられます。
ペクチンの効果
ペクチンはジャム作りに役立つだけでなく、体内でも良い働きをします。
まずは、コレステロール値を下げる効果があります。
ペクチンは体内の消化管の壁にくっつき、脂質などコレステロールの元となるものの
吸収スピードを遅くします。これによって動脈硬化や高血圧の予防になります。
また、ペクチンは糖分の吸収を抑制する働きもあり、
血糖値の上昇を抑える効果があり糖尿病予防にもつながります。
更に、ペクチンは食物繊維の一種ですので腸の水分量を整え、
便秘や下痢の解消にも効果を発揮します。
夏みかんでオリジナルジャムを作ろう!
夏みかんマーマレードの作り方
【用意するもの】
夏みかん、砂糖
夏みかんの総重量(皮ごと量った重さ)と砂糖の量が2:1になるように量ります。
(夏みかん 1 ㎏なら砂糖は 500g)
【作り方】
事前準備 マーマレードを保存するビン容器を煮沸消毒しておく。
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夏みかんの皮をたわしでごしごし洗い、皮をむき細かく刻む
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刻んだ皮を一晩水にさらしておく(苦みを消します)
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実は袋ごとザクザクと小さく切り、種を出しておく(この種も使います)
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種はコップ 1 杯くらいの水で軽く煮詰め、濾しておく(ここで種の役目は終わりです)
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2.の皮の水を切り、熱湯で茹で、ザルにあげておく
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3.の実、4.の煮出した汁を合わせてコトコト煮込み、くたくたになってきたら⑤も加えさらに煮込む
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砂糖を小分けにして入れながら焦げないように煮込む
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煮沸しておいたビンを再びお湯につけてマーマレードを詰め、
10 分ほど煮沸したら空気が入らないようにしてふたを閉めて完成!
以上です!
時間はかかりますが、皮からも種からもペクチンをたっぷり抽出したマーマレードができます。
なんと冷蔵庫保存で未開封だと 1 年ほどもちますので、
大量に作って保存するといいですね。
ドリンクタイプより口が大きいのでジャム用もすくいやすい♪
おしゃれなので並べてオンテリアにもいいですね。
ジャム応用編
夏みかんからペクチンのみを抽出して、他のジャムを作ることもできます。
夏みかんの種や袋の部分のみを煮出した汁にはペクチンがたっぷりです。
それを他の果実と煮詰めることで色々な果実のジャムが完成します。
マーマレードと違ってりんごなどの他のジャムは煮詰めるだけで
完成しますので、手間もかかりません。
これで色々なバリエーションが楽しめますね。
まとめ・感想
夏みかんをはじめ、柑橘類やりんご等に含まれるペクチンには
私たちの身体に様々な良い効果があることがわかりました。
そうとわかったからには摂取したいものですが、
ペクチンは食べられない種部分や、残しがちな白い筋や袋部分に
大量に含まれていますので、今回のようにジャムにしてしまえば
効率よく摂れます。
食べ物を無駄なく使用できるだけでなく、それによって通常より
多くの栄養が摂取できるなんてお得ですね。