健康法には驚くほど、さまざまな種類があります。
そのなかの一つとしてローフードもあります。
ローフードの考え方の先には、ナチュラルハイジーンや酵素健康法などがあって、
いずれも酵素を壊さないよう生食したり、摂取の時間を考えています。
またローフードは、酵素をとるため生で食材を食べることから、
食べ合わせにも気をつけた方がよいということもいわれるようになってきました。
食べ合わせとは?
古くから伝えられる一緒に食べてはいけない食材で、合食禁(がっしょくきん)ともいわれます。
食べ合わせると、からだ害を及ぼすことがあります。
たとえば、青梅の配糖体が中毒を起こすという青梅とタコ、
どちらもからだを冷やす作用がある柿にカニなど。
最近では、利尿作用が大きくなるスイカとビール。
お茶と鉄分などもそうです。
これはお茶が鉄の吸収を阻害する作用があるため、貧血のある人は要注意です。
まだまだたくさんの組み合わせがありますが、
そういったよくない効果のある食材の組み合わせを、食べ合わせと言っています。
ローフードの食べ合わせ
ローフードにも通常の加熱した食事とは少し違いますが、
食べ合わせがあります。
ローフードの生の食材には酵素が多く、それぞれ違う作用を持っています。
大根の酵素はジアスターゼ(アミラーゼ)というデンプンを分解する消化酵素ですし、
パイナップルやキウイ、メロンなどのようにたんぱく質を分解する酵素、
脂肪を分解する酵素を持つアボガドなどのような食材もあります。
それぞれの特性が合わないものと組み合わさると、からだに不調をおこしたりします。
実際にローフードを実践している人は、
できるだけ何種類も同時に食べないようにしているそうです。
同時にとるときは、同じようなタイプのものを組み合せた方がよいと。
また食べ物と液体、アボガドと穀物はダメな食べ合わせになります。
アボガドの消化酵素は脂肪は分解できても穀物のデンプンはできません。
また果物を果物以外と食べるのもダメな食べ合わせとされています
こういったものを参考にして、良い食べ合わせで摂取するようにしましょう。
ローフードのよい組合せと食べ方
食材を生で食べるローフードは、食材に含まれる酵素の種類や消化時間、
摂取時間などを考えてとることが必要です。
組み合わせがよくないとそれぞれの酵素の働きを阻害してしまうことがあるからです。
一番よい胃に負担をかけない食べ方は一種類ずつ食べることです。
でも忙しい時間の中では、なかなかそうもいきませんね。
ですから数種食べるときは、同じタイプのグループのものにするとよいといわれています。
甘い果物は甘い物の中から。
酸っぱい果物は酸っぱいもののグループからというようにします。
両方を同時にとると、酸っぱい方の酵素が甘い方が阻害するのです。
目安になる組み合わせの分類
よく知られている果物の4つの分類は、摂取のときの目安になります。
- 酸っぱい果物:レモン、グレープグルーツ、パイナップル、オレンジ
などのかんきつ類、酸っぱいブドウやリンゴなど。 - 少し酸っぱい果物:リンゴ、サクランボ、プラム、アプリコット、ベリー類など。
- 甘いグループ:ブドウ、バナナ、カキ、ブドウ、イチジク、パパイヤ、ドライフルーツなど。
- スイカ、メロン類。
これらのうち一緒に食べてもよい組み合わせとされているのは、
まず同じグループのもの。
酸っぱい果物と少し酸っぱい果物の組み合わせ、
少し酸っぱい果物と甘い果物という組み合わせ。
スイカ、メロン類は、消化がよく発酵しやすいので単独で。
スムージーにするときにもこれらを頭において、
あまり多数を組み合わせないほうがいいかもしれません。
またローフードの食材を食べるとき大切なことは、
よく噛んで食べ、摂取の時間帯にも気を配ることです。
ローフードで注意すべきこと
食べ合わせは、ほとんど気にしていないという人もいますが、
始めたばかりの人は慣れていないこともあり、
摂取後不調を覚えることもありますから注意しましょう。
またローフードでデトックスを始めると、好転反応が出ることがあります。
症状はそれぞれ人によって違いますが、摂取量や方法を変えたり、
自分に合う食材にしたり、ゆっくりよく噛んで食べるなどして、
自分の体調に合わせたとり方にしてみましょう。
それでも症状がひどいようなら医師の指示を仰ぐことも必要です。