日本では定番の朝ご飯、かけご飯。
ですが、こんな食べ方をするのは、日本を始め少数の国だけなのだそうです。

特にアメリカでは、サルモネラ菌による食中毒のリスクから、
卵は生食するべきではないという考えが根強く広まっています。

今回は、サルモネラ菌について、
アメリカでの生卵への認識なども絡めてご説明します。

サルモネラ菌による食中毒とは

2015-08-15c

まずは、サルモネラ菌による食中毒について、知っておきましょう。

サルモネラ菌は夏に多く、
特に抵抗力の無い子供や老人が感染しやすい傾向にあります。

下痢や嘔吐、発熱、腹痛などが代表的な症状ですが、
まれに血便も出るようです。

このサルモネラ菌の感染源は主に肉や卵ですが、
サルモネラ菌は熱によって死滅しますので、
75℃で1分以上加熱すれば、感染の心配はありません。

ここで問題視されるのが、卵の生食によって起こるサルモネラ感染です。
肉は、特に生食できるように管理されたものしか食べる機会はありませんが、
卵に関しては、卵かけご飯、すき焼きなど、生で食べる機会が多いですよね。
この生卵からサルモネラ菌に感染してしまうのが、一般的な感染源だそうです。

ただ、生卵を食べれば必ずサルモネラ菌に感染してしまうわけではありません。
サルモネラ中毒は、
菌を100万個以上体内に入れないと発症しないと言われていて、
冷蔵庫で管理して菌が繁殖しにくいようにすれば、感染はほぼ無いとされています。

アメリカと日本の卵の管理体制の違い

アメリカでは、卵は生で食べるものではないという考えが定着しています。
その理由としては日本と違い、
生食に向かない生産方法や管理が一般的だからです。

日本ではサルモネラワクチンを鶏に打ったり、抗生物質を使うこともありますが、
アメリカでは元々生食できるようにする必要が無いので、薬による管理はしていません。

このため、アメリカの卵は日本に比べてサルモネラ菌の感染率が高く、
また、一つ一つの卵に含まれる菌の量も、
日本のものと比較して格段に多いと考えられます。

また、生卵を食べないようにしているとは言え、
半熟のゆで卵やオムレツ、目玉焼きなど、
菌が死滅するほど十分に加熱せずに食べる機会は、アメリカでも多いようです。

このような理由により、アメリカでは日本よりも
サルモネラ菌の発症率が高いため、より一層生卵を危険な食べ物として
考える風潮が強まる結果となっているのでしょう。

サルモネラ菌の感染を予防するためには

サルモネラ菌による食中毒は、
命に係わるケースはあまり多いものではありませんが、
それでも、下痢や腹痛の苦しみは味わいたくないものですよね。

そんなサルモネラ中毒を回避するため、
ここでしっかりと予防策を勉強しておきましょう。

まず、日本で販売されている生卵は、
生食することを前提として生産されていますので、
アメリカと違い、そこまでサルモネラ菌に感染するリスクは高くないのでご安心ください。

サルモネラ中毒を防ぐ上で
特に気を付けたいのは保管方法で、必ず冷蔵庫保管して下さい。

賞味期限の前であっても、
生卵を室温で保管すると、急激にサルモネラ菌が繁殖します。

そのため、期限前でも室温に長時間置いたものは
加熱して食べるようにして下さい。

また、卵の賞味期限は、
食べられなくなる期限ではなく、生食できる期限を指しています。
期限が切れても加熱すれば食べられますが、生食は危険だと思っておいて下さい。

そして、もしもそんな加熱の必要がある卵を食べることになったら、
1分以上時間をかけ、75℃以上の加熱をして下さい。
これを守れば、サルモネラ菌のリスクは激減します。

ゆで卵って中が見えないので、どのくらい火が通っているかわかりませんよね。

卵と一緒に茹でると、どのくらい固まっているかがわかるエッグタイマーがオススメですよ。

まとめ

2015-08-15b

いかがでしたでしょうか、サルモネラ菌についてと、
卵の生食について、アメリカと日本の認識の違いを絡めてご説明しました。

日本では卵の生食によるサルモネラ菌の感染リスクは、
生産時の衛生管理の徹底によって最低限まで下げられている状態と思って良いでしょう。

ですから、正しい保管方法と賞味期限を守れば、
サルモネラ菌に感染するリスクはほぼ防ぐことができるのです。

確かに、病気の老人や赤ちゃん、妊婦さんなど、
卵に限らず生ものを控えるべき人は、
生卵を食べるのはやめておいた方が良いかもしれません。
ですが、健康な大人の場合は、そこまでする必要は無いと見てよいでしょう。

生卵が大好きな人は、
サルモネラ菌を恐れて食べるのをやめる必要は無いのです。

保存や管理を徹底してリスクを下げれば、美味しく安全に生卵を楽しめるというわけです。