あなたは低血糖症という症状を聞いたことがありますか?
実はこれは立派な病気なんです。
普段は気にしない食事でも、私たちは食事によって体に必要な糖分を摂取しています。
これを測る血糖値が正常な変動幅を超え低くなってしまい、生活に支障をきたしてしまうことを低血糖症といいます。
今日はまだあまり知られていない低血糖症についてお話しします。
低血糖症状とは?
低血糖とは体に十分な糖分がゆき届いていないことを指します。
正常な人は、血糖値が70mg/dlを下回ることはほとんどなく、
下回ると生活に様々な支障をきたしたり体調不良になってしまう人もいます。
低血糖症状とはその状態のときに体に疲労感などの病状が現れることです。
低血糖症症状になると…
- 中枢神経に異常が見られる
- 急激な眠気が起こる、けいれんや意識の混乱が起きる、
昏睡状態になる、判断力が鈍り人が変わったかのようになる、言葉を話すのが困難になるetc・・・ - 自律神経症状が現れる
- 身体の震え、不安に見舞われる、動悸、唇が乾燥する、酷い汗が出る、眠れないetc・・・
などの症状が体に現れます。
この低血糖には主に外因性と内因性の原因があります。
外因性の原因は…
- 空腹の状態でのアルコールの摂取
- 糖尿病の治療薬の作用(インスリン、経口血糖降下薬)
- 抗不整脈薬の作用
- 運動不足の人の急な運動
これらの原因は食事の取り方などで改善されそうですね。
運動量が急に増えると、体内の糖が通常に生産される量より
急に消費されるため低血糖症になりやすいです。
このような外因性は、高齢者や幼い子供も注意する必要があります。
内因性は…
- 肝ガンなどの腫瘍によるもの
- インスリン自己免疫症候群
- 反応性低血糖
持病により併発する場合になります。
反応性低血糖は、低血糖症の応急処置として
糖分の摂取をしたことが原因でさらに血糖値を急激に低下してしまいます。
これは食後3時間~5時間で引き起こすことがあります。
低血糖についてはこちらの記事もご参考に!
低血糖症状のときはどんな食べ物を食べるといいの?
低血糖症状になったときには、甘いものを食べると改善されるケースがあります。
しかし、白米やジュースなどの精製された甘いものは
たくさん食べるとインスリンを分泌してしまい、すい臓が血糖値の維持をコントロールできなくなってしまいます。
このような食べ物は血糖値があがりやすい=GI値の高い食品といわれています。
GI(グリセミック・インデックス)値が高い食べ物は、
結果として低血糖症状を引き起こしやすいので食べるのに注意が必要です。
逆にGI値の低い食べ物は、肉や魚、乳製品、などになります。
低血糖症状が現れたときには、いつもの食事に多くおかずを取り入れてみるといいかもしれません。
ブドウ糖の摂取に適した食品は?
低血糖症状は糖分、つまりブドウ糖が過剰に消費されて体に足りなくなることを指します。
効率的にブドウ糖を摂取する食品としてラムネがあります。
低血糖による吐き気もあるのか、ラムネ食べたら落ち着いた。
— カンナ (@knn_hrm) February 9, 2017
ラムネでも主成分が「ブドウ糖」のラムネは、
脳へ直接エネルギーを送ってくれるため疲労回復や二日酔いの症状にも効果的です。
なんと原材料はブドウ糖のみとなっているため非常に効率良く低血糖症状を改善できるとして注目されています!
ブドウ糖は直結でエネルギーになる。森永のラムネはブドウ糖で出来ており、レース前に最適な物だ。各スポーツの日本代表選手も食べている。
— YOKOB(100%リフォロー) (@yokobswim) February 8, 2017
ラムネは携帯もしやすいので、カバンなどに常備しておくといざというときに役立つと思います。
しかし、砂糖が主成分だと先ほど説明したように、インスリンが分泌されてしまうので、
ラムネを食べる際は主成分がブドウ糖か砂糖かを確認してみてくださいね。
低血糖の予防に効果的な食事方法は?
他にも食事の取り方についても、低血糖症の予防に効果的な方法がいくつかあります。
食べる順番を守ること
お腹が空いている状態で、GI値の高いものをまず最初に食べるのは危険です。
最初は、GI値の低いものを食べて血糖値の上昇をゆるやかにしましょう。
例えば、まずは食物繊維の豊富な野菜などと共に、
GI値の低い肉や魚、乳製品などをひとくち食べ、
それからパンなどの炭水化物を口にするようにすれば急激な血糖値の上昇を予防できます。
パンや米は、できれば未精製の玄米や全粒粉が好ましいです。
朝ごはんに「おにぎり」「パン」などの食事はありがちですが、
炭水化物だけの食事は避けるようにするのが低血糖への予防の第一歩です。
少量頻回食事
適度な食事をとるには時間も用意も必要です。
毎度きっちり取ることができず1回の食事で
十分な血糖値になる栄養が得られないと次の食事まで血糖値が保てず、
結果的に低血糖症状が現れてしまいます。
そんな方は、2~3時間おきに少量の食事を細かく取るようにしましょう。(間食)
【間食に良い食べ物】
- さきいか
- ビーフジャーキー
- アーモンド
- 豆乳
- チーズ
間食には乳製品やおつまみのような魚・肉がおすすめです。
特に忙しい朝ごはんも少量でもいいので必ず何かを食べ、摂取する回数を増やし血糖値を正常に保ちましょう。
低血糖症状に効果的なサプリメントは?
低血糖症状に悩む方に的確に栄養素を補えるようサプリメントの使用を病院ですすめられることがあります。
サプリメントの摂取は初期症状に効果があるといわれています。
しかし、あくまでもサプリメントは補助なので、基本は食生活を見直すことが大事です。
サプリメントの使用はお医者さんに一度相談してみると良いでしょう。
低血糖症状は、食生活や生活習慣を見つめ直すことでかなり改善されます。
もし、このような症状に見舞われたらまず、自分の食事を改めてみましょう。