NHKのためしてガッテンでも紹介されたことがある、ウエルシュ菌というものをご存じでしょうか。

ウェルシュ菌というのは、食中毒の原因になる菌のことです。
実は、このウェルシュ菌は身近なところにも隠れていて、
一晩寝かせたカレーなどにも発生しやすいため、注意が必要な菌になります。

今回は、ためしてガッテンで紹介された内容を振り返りながら、
ウェルシュ菌がどのようなものなのかということについて紹介していきたいと思います。

熱を加えるとウェルシュ菌は増えてしまう!?

ためしてガッテンでは、食中毒をテーマにしていて、
その中で「ウェルシュ菌」という菌について紹介していました。

食中毒の原因菌は、熱を加えれば死滅してしまうので、
しっかりと火を通すことが大切と言われていますが、
ウェルシュ菌は加熱するとかえって菌が増殖してしまうと紹介されていました。

そのために、ウェルシュ菌を増やさない方法がどんなものなのかというのをテーマのポイントとなっていました。

そんなウェルシュ菌は、じゃがいもや肉など、様々なところに生息しています。
1g当たり100個程度であれば、食中毒を引き起こす心配はないのですが、
増殖して10万個に増えてしまうと食中毒の危険性があります。

ウェルシュ菌は、50度までは冬眠状態にあるので、お腹に入ったところで悪さはしないのですが、
50度を超えてくると冬眠状態から元の状態に戻って、あっという間に増えてしまいます。

ウェルシュ菌について、詳しく知りたいという方は、こちらの動画をご覧ください。

ウェルシュ菌とセレウス菌はどう違うの?

ウェルシュ菌は、熱に強い食中毒の原因菌だと紹介しましたが熱に強い菌はこれだけではありません。
ウェルシュ菌と同じように、「セレウス菌」という菌も熱に強いという特徴を持っています。

しかし、この2つの菌は、似ているようで違いがあるので、
ここではその違いを紹介していきたいと思います。

まずは、ウェルシュ菌の「特徴」「症状」「潜伏期間」「原因となる食品」について紹介していきましょう。

ウェルシュ菌は、

  • 人間や動物の大腸内の常在菌である
  • 熱に強く、酸素が少ない状態を好む
  • 50度近くで発育する

というような特徴があります。

また、主な症状としては腹痛と下痢になります。
一般的に重篤化することは少なく、1〜2日程度で回復するような軽度のものが多いです。

潜伏期間は6時間から18時間で、食後24時間以降に食中毒の症状が表れることはありません。
原因となる食品は、カレー・スープ・シチューなど、1回でたくさん作っておくような食品になります。

次は、セレウス菌の特徴です。
セレウス菌は、

  • 土や水中に広く分布している
  • 100度で30分加熱しても分解されない

というような特徴があります。

また、主な症状は嘔吐下痢になります。
嘔吐の症状が出る場合の潜伏期間は、
食後1時間から5時間、下痢の場合は食後8時間から16時間とされています。
原因となる食品は、米飯の加工品、スパゲティ、肉類などになります。

ウェルシュ菌は180度で30分以上の加熱で死滅する

ウェルシュ菌は、普通に加熱するだけでは死滅させることができません。
なんと、180度で30分以上加熱しなければ、死滅させることができないのです。

そのため、ウェルシュ菌による食中毒を防ぐためには、次のような注意点があります。

  • 作り置きをする場合は、小分けしてから15度以下に急冷する
  • 再加熱する場合は、中心温度を75度以上にして1分以上加熱する
  • 調理した後は45度前後の温度を長く保たないようにする

これらのことに気をつければ、ウェルシュ菌が増えてしまって、食中毒になってしまう心配が少なくなります。


ウェルシュ菌の増殖を気にしている方は、カレーの残りを冷凍したり、
冷蔵庫で急冷させたりするような対策をとっているようです。

万が一、ウェルシュ菌による食中毒にかかってしまったら、
ビオフェルミンなどの整腸剤を飲むといいでしょう。
ただし、症状がひどい場合には、病院を受診した方がいいでしょう。

まとめ

  • ウェルシュ菌は熱に強い食中毒菌である
  • セレウス菌もウェルシュ菌同様、熱に強い食中毒菌である
  • ウェルシュ菌の症状は腹痛下痢
  • セレウス菌の症状は下痢嘔吐
  • ウェルシュ菌は、180度で30分以上加熱しないと死滅させることができない
  • 調理後に45度前後の温度を保たないように、急冷したりすることで予防できる

今回は、このようなことについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

カレーやシチューは、作り置きすることが多いと思いますが、
ウェルシュ菌を増殖させてしまわないように、保存の方法や加熱の方法に気をつけなくてはいけませんね。