断食をしてエネルギー源となる食べ物がないのに人が活動できるのはなぜだろう?
と考えたことはありませんか?
実は人間の体には蓄えた脂肪や筋肉をエネルギーに変える機能が備わっているのです。
絶食ダイエットやファスティング、断食ダイエット
と言うダイエット方法が最近よく話題になりますが、
今回はこれらの事をしても人が急にエネルギー切れを起こさない仕組みと
絶食をする際のメリット・デメリットなどをまとめたので一緒に見ていきましょう^^
絶食とエネルギー源の関係って?
世界のセレブやスーパーモデルなどに流行の絶食ダイエット。
絶食ダイエットの痩身効果は、他のダイエット法よりも高く、
日本でも特に若い女性の間で現在、人気となっているダイエット法です。
そこで、今回はなぜ絶食ダイエットは痩身効果が高いのか
についてご説明したいと思います。
私たちの体内にエネルギー源として存在しているものに
糖質、脂質、タンパク質があります。
これらが状況や目的別にそれぞれ活用されてエネルギーが生み出されます。
しかし、絶食ダイエットを行うと糖質は減少していきます。
体内の糖質が極端に減少していくとエネルギーとして使われている糖質が
ないわけですから、当然エネルギー不足に陥ることになります。
不足した糖質の代替に他のエネルギー源である脂質やタンパク質が使われることとなります。
これにより、大幅な脂肪減少が見込まれていきます。
脳には、ケトン体!
上記の事から、絶食ダイエットの効果が高い理由は
エネルギー源が深く関わっているということがお分かりになるかと思います。
糖質は過剰に摂取すると脂肪として、体内に蓄えられるという特徴があります。
絶食ダイエットでは、糖質を摂取しませんので、脂肪を増やさない
という点でもより高いダイエット効果があると言うことが分かります。
糖質を減少させることで、体内の脂質をエネルギーとして利用することで、
痩身を得るのが絶食ダイエット法と言えます。
しかし、糖質のみをエネルギー源として活動している脳にとっては、
脂質があっても意味がありません。
糖質の減少は脳にとって致命的とも言えます。
そこで、脳は糖質の代替のエネルギーにケトン体を利用します。
ケトン体とは、糖質の供給が不十分となった場合、
脂肪酸が燃焼することで肝臓で生成される物質のことです。
脳がケトン体の生成を活発に行えば行う程、脂肪の分解は促進されます。
また糖質が減少しても脳の活動は正常に継続されることになります。
絶食ダイエットや糖質制限ダイエットにより、糖質不足に陥っても
ケトン体がエネルギー源として働くことで、体は正常に働いてくれます。
そして、ダイエット効果もよりアップすると言います。
しかし、注意すべきこともあります。
それは、ケトン体が体内に過剰に溜まると頭痛や吐き気、嘔吐、腹痛、
最悪の場合、昏睡状態となる恐れがあります。
また絶食ダイエットや糖質制限ダイエットでは、
タンパク質もエネルギー源となりますので筋肉が減少する恐れもあります。
ホメオスタシスによる停滞期
また糖質が極端に減少すると、脳に飢餓状態を認識させてしまいます。
そして、ホメオスタシスに指令を命じます。
ホメオスタシスとは、体の中を一定に保って生命を維持する機能のことです。
絶食ダイエットなどで、食事を摂取しない生活が続いたとしても、
ホメオスタシス機能が働くことにより、食事からのエネルギー吸収率が高まります。
また基礎代謝率や運動時の消費エネルギーを低下させることで、体重の減少を防ぎます。
ダイエット中の停滞期は、このホメオスタシス機能によるものと考えられています。
また停滞期は、リバウンドを引き起こす要因でもあります。
リバウンドが起こる仕組み
- 目標体重に達する
絶食ダイエットや糖質制限ダイエットでは、一気に体重が落ちていきます。 - ダイエット終了
そして、ダイエットを終了させます。 - 食事を元に戻す
以前の食事に戻します。
しかし、ホメオスタシスは引き続き働いていますので、余分なカロリーとして、体内に蓄えられることとなります。 - 太りやすい状態になる
そして、体重が増加してしまう。
これがリバウンドです。
おわりに・・・絶食ダイエットのデメリットとは
リバウンドが怖いという方は、絶食ダイエットは避けた方がベストかもしれませんね。
その上、絶食ダイエットは、健康を害する恐れが高いということを忘れてはいけません。
健康を害してしまっては、いくらスリムになったとしても意味がありませんよね。
特に長期間の絶食ダイエットは控えるべきとされています。
または、プチ断食をすること。
野菜や果物のジュースのみ摂取が許される断食の事です。
この時に、ただのジュースではなく酵素が入ったジュースを飲むという
酵素ダイエットが無理なくできて人気です。
絶食のつらさを軽減でき、続けやすいのではないでしょうか?